嘘は輝(ひかり)への道しるべ
愛輝は、自分で決断しなければならないとう事に、初めて直面したのだ。
自分の事だけでなく、周りの人の事も考えなければならない……
しかも、仕事と言う責任もある。
考えても、考えても空回りするばかりだ。
愛輝は、大学の講義を終えて門を出て歩き出した。
「愛輝、どうした難しい顔して?」
愛輝が、声のする方へ振り向くと、ニコニコと拓海が立っていた。
「どうしたの? 拓海君……」
「ああ…… 実習無事に終わったんだ……」
拓海が、照れくさそうに下を向いた。
「ええ― 良かったぁ」
愛輝は、拓海に笑顔を向けた。
「少し時間ある?」
「ごめんなさい…… 予定があって……」
勿論仕事が入っているのだが、拓海に言う訳にはいかない……
「そっかぁ…… じゃあ、駅まで一緒にいい?」
「ええ……」
愛輝は、少し戸惑いながら返事をした。
別に嫌な訳では無いのだが……
「なんかあったの?」
拓海が、愛輝の顔を覗き込んだ。
「えっ。どうして?」
「なんか、深刻な顔して歩いていたから?」
「う……ん。決めなきゃいけない事があって。ねえ、拓海君は教師になる事に迷ったりしなかったの?」
「そりゃ、迷ったさ。でも、自分がどうしたいのかだろ? 自分で決めたことなら責任もてそうな気がして…… でも、それを教えてくれたのは愛輝だったんだけどね」
拓海は,ちらっと愛輝を見た。
「えっ。私?」
「そう、前に偶然に愛輝にあった時、きっぱりと梨花子の誘いを断わって、迷わずに婆さん助けただろ? あの時、お前は凄いなって思った。あんなに、臆病だったのに強くなって、自信を持って正しい事を出来るって、ちゃんと自分の道歩いているんだろううなって思ったんだ。俺もこのままじゃダメだって思えたから……」
「そんな風に思ってくれたんだ……」
愛輝は、なんだか恥ずかしいような、嬉しいようなくすぐったい気持ちなり下を向いてしまった。
「そうだよ…… なぁ、愛輝、俺と付き合ってくれないか?」
「えっ? 私?」
愛輝は驚いて拓海を見上げた。
「そうだよ」
拓海は、真剣な目で愛輝を見ていた。
「でも……」
「分かっている、好きな奴いるんだろ? でも、困った時に相談できないようなら、俺にもチャンスあるんじゃねぇ?」
「……」
愛輝は言葉を失い下を向いてしまった。
「ごめん…… 返事は急がないから、少しだけでもいいから考えてみて欲しい……」
拓海は、愛輝の頭をポンと叩き、走って行ってしまった。
愛輝は、もう一つ問題を抱えてしまったような気がして、思わずため息がもれた……
愛輝は、自分がどうしたいのか? 胸の中で問いかけながら重い足を前に進めた。
魔法がかかってヒカリになった。
自分にも何か出来るという自信が欲しかった。
魔法がかからない愛輝に、何が出来るのだろうか?
自分の事だけでなく、周りの人の事も考えなければならない……
しかも、仕事と言う責任もある。
考えても、考えても空回りするばかりだ。
愛輝は、大学の講義を終えて門を出て歩き出した。
「愛輝、どうした難しい顔して?」
愛輝が、声のする方へ振り向くと、ニコニコと拓海が立っていた。
「どうしたの? 拓海君……」
「ああ…… 実習無事に終わったんだ……」
拓海が、照れくさそうに下を向いた。
「ええ― 良かったぁ」
愛輝は、拓海に笑顔を向けた。
「少し時間ある?」
「ごめんなさい…… 予定があって……」
勿論仕事が入っているのだが、拓海に言う訳にはいかない……
「そっかぁ…… じゃあ、駅まで一緒にいい?」
「ええ……」
愛輝は、少し戸惑いながら返事をした。
別に嫌な訳では無いのだが……
「なんかあったの?」
拓海が、愛輝の顔を覗き込んだ。
「えっ。どうして?」
「なんか、深刻な顔して歩いていたから?」
「う……ん。決めなきゃいけない事があって。ねえ、拓海君は教師になる事に迷ったりしなかったの?」
「そりゃ、迷ったさ。でも、自分がどうしたいのかだろ? 自分で決めたことなら責任もてそうな気がして…… でも、それを教えてくれたのは愛輝だったんだけどね」
拓海は,ちらっと愛輝を見た。
「えっ。私?」
「そう、前に偶然に愛輝にあった時、きっぱりと梨花子の誘いを断わって、迷わずに婆さん助けただろ? あの時、お前は凄いなって思った。あんなに、臆病だったのに強くなって、自信を持って正しい事を出来るって、ちゃんと自分の道歩いているんだろううなって思ったんだ。俺もこのままじゃダメだって思えたから……」
「そんな風に思ってくれたんだ……」
愛輝は、なんだか恥ずかしいような、嬉しいようなくすぐったい気持ちなり下を向いてしまった。
「そうだよ…… なぁ、愛輝、俺と付き合ってくれないか?」
「えっ? 私?」
愛輝は驚いて拓海を見上げた。
「そうだよ」
拓海は、真剣な目で愛輝を見ていた。
「でも……」
「分かっている、好きな奴いるんだろ? でも、困った時に相談できないようなら、俺にもチャンスあるんじゃねぇ?」
「……」
愛輝は言葉を失い下を向いてしまった。
「ごめん…… 返事は急がないから、少しだけでもいいから考えてみて欲しい……」
拓海は、愛輝の頭をポンと叩き、走って行ってしまった。
愛輝は、もう一つ問題を抱えてしまったような気がして、思わずため息がもれた……
愛輝は、自分がどうしたいのか? 胸の中で問いかけながら重い足を前に進めた。
魔法がかかってヒカリになった。
自分にも何か出来るという自信が欲しかった。
魔法がかからない愛輝に、何が出来るのだろうか?