先生に恋して。

今日の体育はバレーボール。


｢｢うわぁ｣｣


ホワイトボードにデカデカと書かれたその字を見て、私と彩月は同時に言葉を発していた。



｢絶対無理だわ。ボール取れないよ私｣


｢結菜は運動神経いいっしょー！私の方が無理だから…｣


彩月とそれぞれに愚痴を言いながら始まったバレー。



｢いくよー！！！｣


相手側のコートから元バレー部のキャプテンがサーブを出す。

そのボールは瞬間にして私たちのコートへと落ちた。


早すぎて…無理です。


流石に元バレー部だけあって物凄いサーブを出されて太刀打ち出来ない私たちのチーム。


｢ごめん！強すぎたか！もう1回！｣


ちょっと男勝りなショートヘアのその子は、段々と弱めつつサーブを出してくれている。

それでもまだ取れない私たち。


ボール弱くなってなくない？！