黒の村娘といにしえの赤鬼
「問題ないわけない!むしろ大ありだ!珠々は鬼でありながら人間として育った。人が鬼を憎んでいると知りながらそれが鬼に伝わったらどうだ!
今にもこの村に攻め込んでくるかもしれないだろう!」
「秋彦少し落ち着け!そう決まったわけではないだろう!…それに考えてもみろ。人として育った珠々が鬼だと気づいたところで今まで過ごしてきた故郷を憎むと思うか?」
珠々はそんな事をする薄情な子ではない。
それは秋彦も十分知っているだろう。
「このまま何事も無ければ鬼を攻める意味はない。そうだろう?」
もう十六年前のような争いはしたくない。
珠々のような子どもはもうつくってはならない。
今にもこの村に攻め込んでくるかもしれないだろう!」
「秋彦少し落ち着け!そう決まったわけではないだろう!…それに考えてもみろ。人として育った珠々が鬼だと気づいたところで今まで過ごしてきた故郷を憎むと思うか?」
珠々はそんな事をする薄情な子ではない。
それは秋彦も十分知っているだろう。
「このまま何事も無ければ鬼を攻める意味はない。そうだろう?」
もう十六年前のような争いはしたくない。
珠々のような子どもはもうつくってはならない。