午前0時のシンデレラ

「だいぶ遅い時間になったんだな…」

窓の外に目をやると、すっかり日が落ちて暗くなってしまっていた。

「…もしかして、夕食の時間も終わったのか?」

「ええ…眠っていられるのを、起こすのもと思って…」

答えて、彼女が額に手をあてる。

「もう落ち着かれたみたいですね…。……お風呂で倒れられた時には、心配だったけれど…」

「……ごめんな…のぼせたりして」

「いいえ!」と、彼女が首を振る。

「……謝らないでください。だって、私のためになんですよね? 私が恥ずかしがったから、だから我慢をして……」

……悟られてたのかと思う。気づかれていたとわかると、自分も妙に気恥ずかしくなって、

「……かっこ悪いよな…」

と、呟いた。



< 154 / 171 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop