午前0時のシンデレラ
山を上がって行くと、気温が多少下がってきたように感じて、
「寒くないか?」
と、彼女の肩を抱き寄せた。
「…はい、大丈夫です…」
肩を抱いて、夜道を登って行くと、
やがて、ひらけた丘のような場所に出て、ふと空を見上げた。
「……綺麗だな…すごい」
満天の星空に目を見張った。
「……本当に。すごい綺麗……」
横で同じように、彼女が空を見上げた。
「ここで食べるか?」
頷く彼女と、無造作に置いてあるベンチに腰かけた。