午前0時のシンデレラ

本気で好きになればなる程、口先では何も言えないということに気づかされて、

その身体をぎゅっと抱いて、

「……君も、俺を好きになってくれて、ありがとうな…」

耳に囁いた。

こんなにも、誰かを愛しいと思ったこともなかった。

こんなにも、好きになったことさえも……。

腕の中の彼女の額に口づけて、止められなくなる想いに、唇を頬へずらして、

顎へ、そして首筋にキスを重ねて、少しだけ服をはだけて肩口に唇を付けたところで、

「…もう、ダメです…」

と、彼女に止められた。



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