午前0時のシンデレラ
彼女のことは、あれから数日は考えないようにもしていたはずなのに、頭が空になった瞬間に、不意にまた思い出されてきて、
自分でもわけのわからない気持ちを持て余して、意味もなく苛ついていた。
指の先で机の上をイライラと叩きながら、
「……俺は、一体どうしたっていうんだ…」
片手で頬づえをつく。
何かに駆られるような焦燥感が襲うのを、どう理解すればいいのかがわからなかった。
「ただ、会社の階段で出会っただけじゃないか……」
自分の気持ちをなんとかそらそうとそんな風にも考えて、今は仕事に打ち込もうと務めたーー。