午前0時のシンデレラ
「……付き合ってもいないのに、できません……」
口を押さえられたままで、またあの射竦めるような瞳で見つめられた。
「……そうだよな」
その目に根負けするように身体を離した。
「今日は、恋人の振りだけなんですよね?」
彼女の言葉に、「ああ…」と、ぼんやり頷く。
「……社長には、さっきみたいに綺麗な女性とのお付き合いもあるんですから、私なんかではなくてもいいと思うので……」
もしかして、嫉妬なのか?と、一瞬思うが、
「だから、今度は私以外の女性を見つけられた方がいいと思います」
あっさりとそれは打ち砕かれた……。