〜超能力者の少女は暴走族のお姫様。〜
「おいおい〜。こんなとこで寝そべって大丈夫なのか〜、しっかりしてくれよ〜姫ちゃん〜」
ゆるりゆるりと紐を解くような声が聞こえて振り向くと男が立っていた。
背が高くて黒髮。金のピアスを付けていて、どこからとなく色気を放っている。
「だ…れ」
「知らね〜の?落ち込むじゃねぇか〜」
そう言いながらも色気のあるオーラを放ち、全然落ち込むとは程遠い彼。
「俺は〜、月影 悠里(ツキカゲ ユウリ)。桜樹の幹部〜」
「…そう」
「反応うすいじゃね〜の。で、俺がきた理由はね〜。姫ちゃんを連れ出すためなんだよねぇ。」
そう言いながら、近づいてくる。
思わず退く私。
「バイクに乗せてやろうじゃねぇの〜」
ば…バイク…
いや、結構です。
「バ…イク…嫌い…」
そういうと月影 悠里は色気たっぷりに目尻を下げて笑いながら、言ってきた。
「それは〜春のバイクだったからじゃね〜?俺は安全運転してあげるねぇ〜」