そのプロポーズお断りします!
私はタイガさんの肩に担がれたまま、大通りを通っている。

道を歩く人達は、驚いた顔をして振り返って見ているし、
関わりたくないと、サッと道を開けているみたいだ。

恥ずかしすぎる!

「た、タイガさん、降ろしてください!」

「暴れると落とすから大人しくしてろよ。それにおまえは俺に言うことがあるだろ!」

とグイッと私を抱え直す。

いや、担がなくていいです。

ふつーに降ろして欲しい。


「…えーと、お久しぶりです。」

「違う!おまえはあのオトコとラブホに行きたかったのか?!」

「行きたくありません!」

「助けてやっただろ。」

「あ…ありがとうございます。」

「まったく、おまえはなんであんな男に引っかかってる?
指輪してたから既婚者だろ。」

「いつもはそんな事にはなっていません。」

とおかしな格好で会話をしているうちに近くのマンションのような建物に入っている。

「どっ、どこですか?!」

「俺の住んでるマンション」

「…!?」

一難去ってまた一難?!

「た、タイガさん、どうしてここに?」

「いちいちうるせー。黙ってろ。」

「…」

どうやって逃げたらいいんだろう?

タイガさんは私を担いだまま階段を使ってしっかりした足取りで2階に上がり、
ドアの鍵を開け部屋に入っていく。

これって結構マズイんじゃないかな?
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