運命
統満side

「起きたか…」

想嬉の目が覚めた…
俺を捉えるその瞳は異常なほど
黒く輝いていた

「痛いところはないか?
気分が悪いとかは?」

そう聞いた…が
想嬉の声を聞くことは無かった
声が出ないのかと聞くと
首を横に振る
本人も驚いているところを見ると
ついさっきまでは出ていたんだろう…
こいつをここまで追い詰めたのはなんだ?
俺のものを傷つけたのはなんだ?

「何があった?」

聞いたと同時に都輝が部屋に入ってきた
その時、想嬉の様子が一変した

尋常じゃなく震えだす想嬉の身体
チッ、こいつ息が続いてねぇ
ギュウ――――――
震えを止めてやりたくて抱きしめる

「都輝でてろ…
想嬉…大丈夫…大丈夫…
ゆっくり息しろ?大丈夫だから、な?」

そこで想嬉の意識は途切れた…

「統満…今の震え方…」

「あぁ…これは完全に犯された女と
同じ反応だ…」

時間が必要だな…

「都輝…少しの間仕事を休む
想嬉と2人で暮らす準備をしろ」

「はぁ…分かってる…」

ため息をついた都輝

「取り敢えず今の統満の家に
準備する…1時間まて…」

「あぁ、」


想嬉…こうして触れてる今でさえ
俺の身体はお前を求める…
なぁ?待ってたぞ?
だから…早く俺のものになれよ?
そうしたらお前に俺の全てをやるから
お前だけを愛すから…

お前が望むならこの世の全てを
消してやるから…

sideend
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