誘拐犯との危ない恋
「早く出てきなさい
でないと、こちらから、そちらへ向かう
早く人質をこちらに渡しなさい」
外から、また声がした。
「ぁ…私、人質なんだァ(笑)」
「笑ってる場合じゃねぇダロ…」
昇は急に真剣な顔をした。
「どぅしたの??
深刻そぅな顔しちゃって??」
「ぃゃ…何でもない…」
昇は机の引き出しカラ
こっそり分厚い封筒を取り出し、自分のポケットにしまった。
「亜弥…このままだったら、
俺だけじゃなく亜弥も危ない目に合うかもしれない……」
「何を言いたいの??」
「この家を出よう……」