公爵様の最愛なる悪役花嫁~旦那様の溺愛から逃げられません~
クスリと笑う声が聞こえたと思ったら、彼の手はすぐに胸元から出ていった。
その後には服の上から腹部とお尻を撫でられて、スカートをたくし上げられた。
「次は足だ」
「ま、待って……」
心を落ち着かせる時間が欲しかったが、私の頼みは無視されて、太ももが露わになるまでスカートを捲り上げられる。
その上で「持ってろ」と命じられた。
スカートが下りないように、自分で捲り上げていろと言うのだ。
これは恥ずかしい。
中途半端に肌を晒すことは、もしかすると思い切って全裸になるより羞恥心を煽られる行為かもしれない。
まだこの先があると、想像させられるからだ。
下腹部あたりでまとめたスカートを両手で保持させられた私は、固く目を閉じる。
無心になろうと試みたのだが、それも失敗に終わろうとしていた。
背後の足元に、彼が屈んだ気配がする。
私よりいくらか温度の低い手が足首から膝へ、さらに上へとゆっくりと這い上がり、その刺激は目を瞑ることで余計に強調されて感じてしまった。
太ももまで上がってきた彼の手が下着の中に潜り込もうとしているのを察知したら、思わず「あっ」と色のある声が漏れた。