優しく奪って
『愛夢美にもいい人出来れば、光伸と二人で回れるかな〜って。』






り、律ちゃんのバカ〜っ。
約束が違うよ!一緒に居てくれるって言ったから付いて来たのに!






彼氏が欲しいと思って期待もしたけど、律ちゃんたちが居なくて二人きりなんて絶対無理だよ。






『愛夢美ちゃん、あの中でさ、いいな〜とか思う人いないかな?』





光伸君が男の子達を指差して私に尋ねる。





指差された方を反射的に見てみると、男の子達が一斉に手を振ったり、大きな声で騒ぎ始めた。






あの中から選べなんて…




ムリ!!






律ちゃんの後ろに隠れて身を縮こめた。





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