優しく奪って
そんな私を見て困った顔で覗き込んできた光伸君。





『愛夢美ちゃんは、どんな人がタイプなの?あの中にいないかな?』






もう一度、男の子達を指差す光信君の声が困ってるように聞こえて、律ちゃんの後ろに隠れながらこっそりと見てみる。






まともに見てみて(遠くからだけど)わかった事…


髪の毛の色が派手な人ばかりで学ラン着崩してる人しかいない…。


バンダナだったり、カチューシャだったり…
それをつけてるだけで怖く見えてしまう。






光伸君だってよく見ればあの人たちと同じ…



うぅっやっぱり怖いよぉ。






首を横に振って律ちゃんの背中に顔をつけて見ないようにする。






そんな私に律ちゃんも困った声で聞いてきた。








『じゃあ愛夢美はどんなのがタイプなの?それに近い人がいないか探してもらおう?』








タイプって言われても…








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