同居人は国民的アイドル


突如響いたバカ笑いに後ろをキッと睨みつけると、腹を抱えて大笑いしているCoolZの最年少メンバー、鈴木颯希【すずき はやき】の姿があった。




「うっせーぞ。黙れバカ希」




俺より2つ年下でまだ高1のくせに、こいつは俺への遠慮というものを知らない。




ある意味こいつの方が俺より腹黒いかもしれないという俺の予想は絶対当たってる。




「で?そのファンの子、いくつくらい?
可愛かった?」




いきなり会話に参加してきたのは、海翔の向かい側に座って話を聞いていたCoolZの最年長、東田亮太【ひがしだ りょうた】




だけど、最年長としての余裕も大人の魅力も何一つ持ち合わせてないただの女好き。




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