同居人は国民的アイドル
「………ほんとにごめんなさい」
「別にもういいから」
さっきから何回このやり取りしたんだろう。
だんだん廉くんもめんどくさそうになってきている。
あー、穴があったら入りたい。
ほんとに恥ずかしい。
「別にそんな気にする必要なくね?」
ソファに置いてあったTシャツに着替えながら廉くんがそう言った。
いや、気にする必要なくね?って…………
「気にするに決まってるじゃん…………」
だって、私あんなことしちゃったの……
「あー初めてだったんだ」