同居人は国民的アイドル




いきなりドアが開いたことに驚いたのか、廉くんが勢いよくこちらを振り返る。




そして、ドア付近に立っている私とばっちり目が合った。





「………………」





沈黙が続く。




廉くんが何か言いたそうな顔で見てくるけど、何も言葉は発せられなくて。




これはもしかして………………







私のこと見えてない!?!?




きっとそうだ、だってこんなに目が合ってるのに何も言ってこないし。




よし、そうとわかったらさっさとこの場から…………






「…………なにしてんの」







…………思いっきり見えてました。




< 90 / 233 >

この作品をシェア

pagetop