アルクトゥルスとスピカ
第一章 俺が君に出逢うまで
俺が起きてまず初めに目にするものは白い天井、白い壁…
毎日毎日起きたら目にするのは白い天井と白い壁だ。

まるで全面真っ白の部屋に閉じ込められたいるみたい。
こんな所から早く出たい…早く自由になりたい…

俺の名前は緒方有。

大学生だ。

俺は、二年前から病院に入院している。
俺は、脊髄小脳変性症(せきずいしょうのうへんせいしょう)という難病にかかってしまった。

この病気は、日本では10万人に5人〜10人程度がこの病気にかかると言われている。

運動失調を主症状とし、小脳系の神経細胞の変性を主体としている病気だ…

治療法はリハビリをして病気の進行を遅らせるくらいで、はっきりとした治療法は残念ながら見つかっていない。
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