無意確認生命体

私を挑発してるのか?

まさかそれで言い逃れられると思ってるわけ?

「バカにしてんの? レイプしようとしたのはアンタたちでしょ! 何言ってんの!?」

志田はますます間抜けなポカンとした顔になる。

「ん~っと。ごめん。ちょっといい? さっきから何で怒ってるかオレ、イマイチわかんないんだけど。その『アンタタチ』って何? それにオレ、含まれてんの?」


なんだって?

ホント、何言ってんのこいつ?

……全然会話がかみ合わない。


「だってアンタ、柏木くんなんかの仲間なんでしょうが!」

「カシワギ? ……ごめん。オレ他人の名前覚えんの苦手なんだよ。B組の奴? だったらほぼ確実、覚えてないわ。ん、そいつの仲間ってゆうなら、オレは違うよ。ほれ、どうだ? コレで納得いったか? じゃ、今度こっちね。この左手、どうしてくれんの? 利き腕使えないんで、すげぇ不便なんだけど」


な、仲間じゃない? うそ!?

それじゃあ、えーっと。ってゆうことは……。

え? え? え?


「ちょ、ちょっと待ってよ! 関係ないなら、何でわざわざあんな進言なんてしてたの?」


……わけがわからない。

何この状況?

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