海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
相葉先生に「おめでとう」と「幸せになってね」と言えたら、もっと気持ちは晴れるのだと思っていた。



だけど実際は違って、私をどんどん落ち込ませていた。



先生の結婚が、白紙に戻らない事は分かってる。


分かってるからこそ、


相葉先生が幸せになれるならそれで良いっていう思いはあるんだけど…



だけど…



私の心の中に広がっていくのは、どうしようもない程強い虚無感だった。


私を虚無感で一杯にさせる理由は、


『この先一生、相葉先生以上に愛せる人なんていない。』という気持ちだった。


“もう二度と恋なんて出来ない”


そう、思っていたからだ。


それならば、


『この先、生きていて幸せになれるのかな。』


そう、思っていた。


もう誰も愛せないのなら、私の人生は真っ暗。


『私にはもう何も無い。愛する人も、その人との未来も。』


そうとしか思えなかった。



時々私の頭の中で映像で浮かぶようになったイメージは、


“海に沈んでいく自分”


一人ぼっちで沈んでいくのに、不思議と怖くない。


悲しくもない。


水の冷たさも感じない。


何の抵抗もなく、イメージの中の私はそれを受け入れていた。


なぜなら、


私がそうなる事を望んでいたから―…
< 307 / 446 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop