海に降る恋 〜先生と私のキセキ〜
私は今の気持ちを、誰にも打ち明けられなかった。


今、私の心にあるのは、これからの自分に絶望しているということ。


その気持ちを打ち明けるという事は、必然的に相葉先生の事を話さなければならなくなる。



特に母には相葉先生の事は話せないし、


ましてや死にたいだなんて、絶対に言えなかった。



今の私の気持ちがどうであっても…


相葉先生への想いは電話をしたあの時に終わらせたんだ。


終わったんだ。


全てはもう、過ぎ去った事。


だから言えない。


決して誰にも言わない―…




私のそんな考えは、変わる事がなかった。



ベッドに横たわっていた私は、目を瞑ったまま動かなかった。


脳裏には、あのイメージが浮かんでいる。



夜になると、いつもあのイメージに飲み込まれる。


その時間がとても心地よく感じていた。
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