To be alive again

彼の存在自体が翠には、精神安定剤みたいだった。

会わなかった間も、辛い時に思い出すのは彼の事だったし。

会いたいと思っていた。

頭をなでて欲しいと思いながら過ごしていた。

6年ぶりに会った彼が、変わりなくて凄く安心した。

彼を怖いと思わなかったことに、凄く安心した。

何であんなに安心するのかな…。

側に居てくれるだけで凄く安心する。

他の人じゃ駄目。

会えなかった間、どうやって生きていたんだろうとすら思う位。

この間、藍にそう話したら、「だってお姉死んでたじゃん」と返された。

藍が居たら良いのに。

藍が居る時はどうでもいいガールズトークを延々として過ごしているから、見たこともない藍の彼氏の情報がだいぶ蓄積されていた。

こんな雨の日にこそ居て欲しいのに、今日に限って藍はお泊りで帰ってこない。

藍の彼氏は今日休みだったはずだから、仕方ないんだけど…。
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