To be alive again
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パタパタと部屋の中に響く、雨粒が屋根を叩く音。
雨自体は小降りだと思うのに音は一丁前、と翠は1人で頬を膨らませた。
帰ってきたくなかったなぁ…。
雨の音なんかじゃなく彼の胸に顔を埋めて、彼の鼓動を聞きながら眠りたい。
雨の音は翠に昔の嫌な男を思い出させる。
ため息をついてベッドにダイブする。
ボヨンと弾むスプリング。
枕元においてあったスマホが一緒に弾んだ。
彼に家まで送ってきてもらってから、まだ一時間くらいしか経ってない。
…今から電話したら…さすがにウザい?
でも…声…聞きたいな…。