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「ねぇ、蒲須坂さん
この世の中って
不平等じゃない?」

栗橋君が再び、ニコリと笑って私に聞く。

「不平等って?」

私が聞いた途端、
栗橋君は豹変したように、
ダークな表情になった。

「なんで弱い者は強い者のいいなりになるしかなくて、
強い者は何をしても
許されるんだろうね。

現に白岡も氏家さんを
身勝手な理由で
殺してるのにのうのうと生きてて、

関係ない蒲須坂さんにまで
身勝手な理由で手を出して
こう苦しめてられる。

おかしいよね。」

栗橋君の
憎悪と狂気が混じりあった表情が、
私の脳裏に焼き付く。

怖いけど、
言われてみれば確かにそうだ。
栗橋君の言う通りだ。


頷くことしかできない。



「そこで、僕達は、
そんな弱い人たちを助けるために、
荒らし帝國を開設したのです。

確かに面と向かってやらない所は
卑劣かもしんないけどね、

方法を選んでたら、
弱い者はいつまでも弱いまんまだよ

クズを倒すなら、善人ではいられないんだよ!」

先ほどの笑顔が嘘のような、
恐ろしいことをサラリというと、
栗橋君はまるで世界を征服する悪役のように、
声を高げて「あはははは!」と大笑いした。


「カズ、蒲須坂がビビってんぞ。
辞めろよその痛い厨二病キャラ」

栗橋君の豹変っぷりに困っていたら、
久喜君がペチっと暴走した栗橋君の頭を叩いて元に戻した。

「痛いなーリク~!」

「俺はいーから蒲須坂に謝れよ!」


「あはは、ごめんね、蒲須坂さん」

このやり取りを見て思った。

さっき、栗橋君が荒らし帝國のリーダーとか言ってたけど、
本当は久喜君がリーダーなんじゃないかと正直私は疑った。
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