その王子様、結婚してるってよ!
お弁当を片付け、お茶を飲みながらの会話。
「花咲ちゃんはさ、やっぱり苦手?」
「ご本人のことは知りません。
でも、取り巻きさん達が怖いです。」
田川先輩の問いかけに答える。
だって、女の嫉妬が怖いのは知ってる。
「でも不思議よね?
あれで、入社以来浮いた噂もないんだから。」
「もしかして星の王子様って…男好き?だったりしてー」
ぶーっ、とお茶を吹き出したのは私じゃなくて羽山くん。
「ちょっとやめてよ、田川。
てか、実は幼女趣味…ロリコンだったりして!」
ぶーっ、とお茶を吹き出したのは私。
ロリコン…
実は私、一時期稜ちゃんを疑ったことがある。
だってうちの兄達が、八つも年下の私をずっと好きだったと言って、ロリコンとからかわれたから。
「ロリコンに反応すんなよ。」
羽山くんの言葉に苦笑いで頷くも、私の心は何かに覆われ
ている。
