難攻不落な彼に口説かれたら
バレンタインのチョコなんて絶対に受け取らない。

『何が入ってるかわからない』と、それはそれは冷たい口調で言っていた。

その理由もまあわからなくはない。

なんでも無理矢理渡された手作りチョコに髪の毛が何本も入っていたらしい。

それは、本人が開けたわけではなく、チョコを譲り受けた彼の友人が青ざめた顔で報告してきたらしいけど。
なんだかホラーの世界。

モテるのも結構大変なんだと思った。

端で見ていて清々しいほどの拒絶の仕方だったけどね。
彼に振られた女の子達を慰めるのは、いつも私の役目だった。

片岡君はクールで何を考えているのかよくわからないけど、人と馴れ合うのは嫌いみたいで、いつも人を寄せ付けない雰囲気を身に纏っていた。

まさに孤高の王子って感じ。

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