例えば君に恋しても
バカでもなんでも良い。
「ついておいで」と歩き出した邦弘の背中を追った瞬間
敷地に入ってきた外車を見て邦弘が私に覆い被さるようにしゃがみこむ。
「どうしたの?」
「香里奈さんの車だ」
三兄弟の婚約者である女性を乗せた車がここに来たと言うことは・・・
思わず目を見張った。
「もしかして、あの画像のことで・・・?」
「その可能性は高いね。
ますます中に入り難いな・・・
とりあえず見つからないように隠れていよう。」
幸なことにここは花畑の中。
邦弘の育てている向日葵が生き生きと伸びている。
三兄弟の・・・
新一さんの婚約者がどんな女性なのか・・・
真っ赤な外車の運転席の扉が開かれると
すらりと細く長い足が見える。
車から出てきた彼女の美しさはまるで作り物のように繊細で
遠目でもわかるほどの美女だ。
サラッ腰まで長い艶やかな黒髪。
通った鼻筋にクールな一重の目
スレンダーですらりと背も高く
タイトスカートを着こなした彼女はモデルのようにも見えるし、スタイルの整いすぎるキャリアウマーマンのようにも見えるしご令嬢なんて、一言の言葉では図る事のできない存在感。
彼女が前を通れば可憐に咲く花も見事に脇役をわきまえてるように控えめにそっと咲いてるように見える。