例えば君に恋しても
マンションに着くなり息せききって部屋に飛び込む。
焦るように
慌てるように
ドアがしまりきる前に何度も重なる唇。
「僕のこと何も知らないくせにプロポーズ受けて不安じゃないの?」
〃待て〃から解放されたように、彼の唇が剥き出しの肌に落ちる。
ドレスさえ
直ぐに役目を果たす。
不安か不安じゃないかと聞かれたら
不安なんかないよ。
貴方がいない人生の方が不安で仕方ない。
それなら
結婚から始まる恋愛も
私達なりの愛の形だね。
「幸せしかくれないんでしょ?その言葉、信じてる」
その首に抱きつく私のドレスを破るように剥いていく。
「絶対に幸せしか、あげないよ。
約束する。
ずっとずっと愛してる
君は僕の太陽だから・・・
ずっとずっと隣で笑ってて」
好きになった理由が知りたいなら
寝る前に
童話を読むように聞かせてあげる。
恋人の数だけ恋の形があるなら
婚約してからの恋愛は私達なりの恋の形。
例えば君に恋をしても
幸せな未来しかないと信じてる。
「美織ちゃんとりあえずこのまま明日までコースね?」
「就任式は⁉」
「母も今はそれどころじゃないよ。きっと・・・」
「怒られても知らないよ。」
「うん。怒られてる僕を見て笑ってて。
それより、子供は何人欲しい?」
「えっ⁉ちょっと待って!気が早い」
例えば君に恋をしても
不幸な未来が想像できない。
私たちのラブストーリー
今日から描いていこうね?
END
一瀬祐

