響子様の好きな人
「兄ちゃん、男を見せなよ?はい、取れた2匹の金魚」


「ありがとうございます。響子ちゃん行くよ?」



店主さんにお礼を言って私たちはその場を離れましたが、私はどうしたらいいのか分からなくなっておりました。


だって、葵さんがその。

カレカノ関係ではないと否定したにも関わらず、どうなるか分からないって……。


あぁ。ダメですわ。


頭の中が混乱しております。



「ハイ。これあげる」


「え?」



そう言って渡してきたのは2匹の金魚が入った袋。



「だ、ダメです!これは葵さんがとった金魚ですよ?葵さんのものです!」


「いいよ、あげる。金魚すくい楽しそうにやってたし、それにこの変わった柄の金魚は響子ちゃんが取った奴だしね」


「で、でも」


「大切にしてね?」


あぁ。もうダメです。


その笑顔には逆らえませんわ!



「ありがとうございます……」



恐る恐る金魚の入った袋を貰い、中の金魚たちを眺めました。


この子たちは私が大切に育てましょう。
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