Dance in the rain
え?
気が付くと、その場にいた全員、ギョッて顔であたしを見てる。
え!? 何よ、翔也まで!?
「なっ何!? あたしなんか変なこと言った?」
「花梨ちゃん、フラギャラ知らないの!?」
泣いてたことを忘れたみたいに、美央ちゃんが目を丸くして叫んだ。
「う……ご、ごめんなさい……」
何もそんな、世界の一般常識知らないんですか、みたいな目で見なくても……。
翔也が美央ちゃんに顔を寄せて、小声で言った。
「このお姉ちゃんな、実は人間の格好してる化け猫なんだ。だから、フラギャラ知らないけど、許してやってくれ」
「えぇっ、化け猫!?」
「お姉ちゃん、妖怪なの!?」
「ちょっと翔也っ! ピュアな心にろくでもない情報吹き込むのやめて!」
「妖怪なら仕方ないよね、フラギャラ知らなくても」
「うん、そうだよね」
うんうん、と頷きあう子どもたちに、あたしはがくって項垂れる。
どうして納得できるのかな、そこで。