Dance in the rain
♪ふわわん ほわわん レッツゴー!
足をキック……5人が一人ずつジャンプして……
うん!
美央ちゃんも、違和感なく溶け込んで、ジャンプしてる。
多少タイミングがずれても、お客の目は分散されてるし、目立たないはず。
「……ジャンプできた? かっこよかった? 花梨ちゃん?」
駆け寄ってきた美央ちゃんに、あたしは思いっきり拍手した。
「うんうん、すっごくかっこよかったよ!」
ジャンプできた、って事実が、よっぽどうれしかったのかな。
ふわん、て、美央ちゃんは、本物のエンジェルみたいに笑った。
「ねえねえ花梨ちゃん、もっとかっこよくしたいよ」
「もっと教えて花梨ちゃん」
えりかちゃんとあいなちゃんに飛びつかれて、あたしは「うーん」て唸る。
もっと時間があれば、おもしろいアレンジがいろいろできるんだけど。
「そうだなぁ。例えば、
♪はる なつ あき ふゆ めぐる季節に 夢をのせて
のところ。足を前と後ろにだすでしょ? その時にね、こうやって腰と足をひねったらどうかな」
きゅっきゅってねじりながらステップを踏んで見せると。
「それかっこいいっ!」
「教えて教えて!」
エンジェルたちが、飛び跳ねながら叫ぶ。
「じゃあ、一度やってみようか」
あたしまで、なんだかわくわく胸を弾ませながら、
また、音楽をスタートさせた。