Dance in the rain

はあはあはあ……
ぷぷぷっ……

弾む息と、こみあげる笑いと。
ごっちゃになって、もう酸欠状態。

ごめんね、美央ちゃん。
失格になっちゃってごめん!

心の中で謝りながら。
でも。


「楽しかったぁ! なんか、めちゃくちゃ楽しかった!!」
伸び上がって叫んだ。

周りの人たちが、ナニゴト? って顔で見てたけど。
そんなの気にならなかった。

ただただ。
うれしかった。

もう一度感じることができた、あの感じ。
ダンスに夢中だった頃の、あのわくわくした気持ちを。
まさかまた、味わえるなんて思わなくて。

「楽し……かった」

ふいに。
レースのカーテンがひかれたみたいに、視界がにじんだ。
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