Dance in the rain
熱い手が、あたしの体を探り始めて。
腰が、身体の奥底が、まだ知らない甘い予感に熱く疼き始める。
唐突に。
体が浮き上がって——
「待っ……ん……っ!」
重いから下ろして。そんな言葉も言わせてもらえず。
そのまま翔也の部屋へと運ばれた。
背中が、シーツの感触を感じて。
身体が沈み込む。
熱い手に、Tシャツがまくり上げられて。
素肌に、翔也の唇が落ちていく。
「んっ……っ」
「花梨……」
欲望に満ちたささやき。
あたしに向けられた、その激情を体全体で感じながら。
あたしは……