Dance in the rain

振り返ると、翔也が立ち上がったところだった。
そのまま、ふらって歩き出して。表通りへ向かっていく。


あたしは……

「すみませんっすぐ戻ります!」
叫んで、走り出した。


「翔也っ!!」

表通りに出る手前で、あたしは翔也に追いついた。
でも……振り返ってくれない。

わかってる。
これでいい。これでいいんだ。
あたしが、選んだ道だから。

でもね、これだけは言わせて。

「翔也、あたし……楽しみにしてるから。翔也が作った服見るの、楽しみにしてるから」

みんな期待してるよ。
翔也の服を待ってるんだよ。
だから、あたしが翔也のこと、独り占めしちゃいけないと思うんだ。
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