Dance in the rain
がんばらなくちゃ。
がんばらなくちゃ。
あたしが心の中で唱えた時。
ポン——
頭の上に、覚えのある重みが加わった。
「よぉ。どうやらきっちり、体重キープできたみたいだな」
見なくてもわかる。
涙が出そうなくらい、会いたかった人がそこにいるって。
ギュッて胸を押さえながら、あたしはゆっくり顔を上げていく。
皮肉げな、からかうような表情を浮かべて、
あたしを見下ろすその眼差しとぶつかって。
気持ちは止めようもなく、一気にあふれ出してしまう。
逢いたかった……
逢いたかったよ翔也。
猫みたいに、何も考えずに飛びついてゴロゴロって、できたらいいのに。
声が震えないように、お腹に力をこめながら。
「よ、余裕よっ。プロですから」
ぼそぼそっとつぶやいた。
「へえ。ま、純からもお前が毎日どら猫らしく食いまくってたって聞いてたし、大丈夫だとは思ってたけどな」
じゅ、純さんと連絡とってたの?
あたしにはラインも電話も全然くれなかったくせにっ。
少し、ふくれっ面になって横を向く。