Dance in the rain

「『心配だからいさせてください』ですってぇ! しかもすっごいイケメンだし。うらやましいわ〜っ!」

ナースさんは、クエスチョンマークべたべた貼りつけてるあたしに気づくことなく、廊下へ出て行く。
そして、入れ違いに入ってきたのは……

あいつだ。

カフェで会った、黒髪の、あいつ。

なんでここに?
身構えるあたしの姿を見ると、そいつはほっと息を吐いた。
「行くか? 警察」

「……は?」
警察? なんで?
きょとんとしたあたしに、むっと眉を寄せる。
「は、じゃねえよ。お前転ばせといて、あの車バックレやがったんだぜ。警察行くんなら、一緒に行って証言してやるけど」

え……あ、あぁ……そういうことか。

話が飲み込めたあたしは、「大丈夫、飛び出したあたしが悪いんだし」って言ってから。
ふふって小さく笑ってしまった。
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