Dance in the rain
◇◇◇◇

深くお辞儀していた頭を上げて……ロビーを見上げた。


そこには、誰も……いなかった。



はあ……はあはあ……はあはあ……

額から頬へ、流れる雨粒が、熱を帯びた体を冷やしていく。
あたしは息を整えながら、ほんの少し気落ちした。

あぁ……そっか。
もう、ロビーでショーが始まったのかもしれない。
みんなそっちへ行ったのかな。

仕方ないよね。
それでもいいって、言ったのはあたしだ。

気を取り直して、ホテルの中に入ろうとして——




——……ぁあああああっ!!

え……?
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