Dance in the rain

「わぁあああああっ!!」

「ブラボーッ!!」



なっ何?


突然湧き上がった拍手と歓声に、あたしはびくんってあたりを見回した。

すると。
いつの間にか、中庭には傘を差したたくさんの人がいて。


何十人……嘘、もっと……?

ロビーにいたんじゃないの?
もしかしてみんな、こんな雨の中で見てくれたの?


胸の奥から、強く、温かな何かが、込みあがってくる。
泣きながら、あたしはもう一度お辞儀して、そして歓声にこたえて手を振った。

みんながさした傘が、揺れてる。鮮やかな色とりどりの傘が。
揺れて弾む。

それはまるで……虹のようだった。
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