Dance in the rain
スケッチブックをボックスに戻してから、もう一度、ベッドの翔也を見た。
あれって……翔也が、描いたのかな……?
どうしようもなく浮かんでしまう疑問を、心の中で問いかけながら。
ねえ、あなた……何モノ?
「ん……」
翔也がわずかに身じろぎして、何かをつぶやいた。
「翔也?」
起きたのかな、って声をかけると。
「……む、り……」
なんだ、寝言か。
ドアを開けようとしたあたしの耳に、次の瞬間。
苦しそうな翔也の声が飛び込んできた。
「できな、い……てっ」
え?
あたしは振り返った。
できない?