Dance in the rain
「ぎゃあっ!」
ガタンッ!
いきなり何かに足をとられて躓いて。ゴロンって床に転がった。
「いったぁいぃいい……!」
激痛が走った脛を抱えたまま、思わず涙がにじんだ目をあげる。
どうやら、棚からはみ出すように置かれたボックスに、足をひっかけちゃったみたいで。
ひっくり返ったボックスの周りには、中に入っていたらしいノートが見事にぶちまけられていた。
もう、今日は散々だ……。
のろのろ体を起こして、散らばったノートを拾う。
そして、息をのんだ。
「え……これ……」
ノートだと思ったもの。それは、大量のスケッチブックだった。
描かれているのは、どれも女性。
カジュアルなもの、フォーマルなもの。いろんなスタイルの洋服をまとった女性の全身が、色鉛筆かな? 細く流れるようなタッチで描かれてる。
これって、デザイン画っていうんじゃないかな、洋服の。
「すっご……うわ、これかっこいいっ! あ、これも素敵っ」
専門的なことはよくわからないけど。
どれもこれも、パワフルな色使いと、目を奪われるデザインで埋め尽くされていて。
あたしは次々、ページをめくっていた。