私と二人の物語
「そっ、か…」

彼は戸惑いを隠せなかった。

「亡くなったのは、例の妹さんだよね…」

「え?」

どうやら、「妹」のことをいつも話していたみたい。

私はいろいろ考えたけど、記憶のことを言った以上、後で困らないように、言うことにした。

「私、妹がいるって言っていたんですか?」

「うん、しっかり者の妹さんのことをよく話してくれたよ。美結(みゆ)さんだよね?」

「はい、名前は美結ですけど…」

「けど?」
< 6 / 317 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop