鈍感過ぎる彼女の恋は。《完》
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「ない。」


第一営業部の扉を開けて第一声。
自分の目を疑った。


「そうだな。」


そうだな、じゃねーよ!

人差し指で眼鏡を上げる高本を睨みつける。

そりゃあんたは余裕でしょうよ。
自分の席がちゃんとあるんだから。
高本の向かいの席に位置していた私の席だけが無くなっているこの状況…


「まぁお前なら何とかなるだろ。」

「どう何とかなるのよ…」


明日からどうしよう、と本気で考えようとした時、部内に明るい声が響き渡った。


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