moon~満ちる日舞う少女~【中】
達「…な、んだよ…今のっ」
美「手刀だよ。…きぜつしてるだけ」
達「お前なにもんだよ」
美「んー。…慶の〜」
友達というには浅すぎるし、もうすぐ裏切る族のやつに仲間というのもなんだかなぁ。
美「…慶の友達の友達…かな?」
さっき千代ちゃんには、友達になってくださいと申し込まれたばかりなので。これいいだろう。
達「…慶に友達なんていんのかよっ」
美「そういう君には友達いるの?(笑」
達「ーっ」
美「もう1度問う。…慶のことどう思ってる?」
達「…嫌いだ。…」
美「どうして?」
達「あいつは、俺の大事なもん奪っていくし、俺の持ってねぇもんばっか持ってやがる!!…だから嫌いだ!!いなくなってしまえばいい!!」
私は無意識に芝田の首筋を掴み殺気をだしていた。
美「…いなくなれなんて…っ。…お前が思っていいことじゃない」
達「っ…くっ……」
美「適当な言葉使ってんじゃねぇよ!!…いなくなってからじゃ遅いんだ!!お前にはわかんのか?!その辛さが!!…なんでお前にいなくなれなんて思われなくちゃいけねぇんだよ!!!」
苦しくって、海の底に沈んで、息ができない。…もがけばもがくほど、苦しさはまして、いつか息絶える。…闇が深く…深く。…心まで染めていく。
達「…カハッ…っ」
ーハッー
美「…悪い」
達「はぁ…はぁ…」
美「…慶はお前のこと、友達って思ってるだろうよ」
まえ話した時に、その、友達のことを想い笑顔を見せた。
達「ーっ…」
美「慶をいじめないようにお前をどうにかすることもできる。…けどな、それじゃあダメなんだ。…慶はお前と友達だった日々に戻りたい…また一緒に笑いたいって思ってるはず」
慶のことだけじゃない。多分私も、そう思ってるんだ。…あいつと…。
達「…俺…は…っ。…慶のこと嫌いだ…」
美「…」