moon~満ちる日舞う少女~【中】
ー10分後ー
美「ふぅ…。終わりました」
愛「え?!もう終わったのか?!」
美「はい」
愛「…お前、すげぇなぁ〜ハイスペックだ!!さすが俺の美月だぁ!」
美「私は愛斗さんのものじゃないです。それより、まだあるならやりますよ」
愛「けっ!…頼むな」
渡されたのはさっきの3倍の紙の束。
美「あの…愛斗さん…」
愛「なんだー?」
美「あと、どのくらいあるんですか?」
そういうと愛斗さんはすこし考え込んだ後、私に来い来いと手招きして床を指さす。
そこにはありえないほどの紙の束。それは机の影で見えないようにされていたが、さすがに今だけあるなら初めからしなきゃ良かったと後悔した。
美「…さぼってたんですね…」
愛「あぁ。総にすっげぇ怒られたわ」
美「宮野にですか?意外ですね」
愛「俺に直接怒鳴れんのは教師じゃ総くらいだからな。総がほとんど持ってくんだよ。この紙束は。…はぁ、めんどくせぇ」
どのくらいサボればこんなにたまるんだよ…っ。
美「はぁ。乗りかかった船だ。…とことん付き合いますよ」
愛「美月ぃ!!君は神だ!!女神だぁ」
美「あぁもう!うるさいです!!とっとと仕事してください!!」
私はどっさりと紙束をもち、ソファに座り直したあと、パソコンに向かって作業をはじめた。