もう泣いてもいいよね
翌日、目が覚めると一番に窓を開けた。
青空が広がっていた。
「良かった…」
私はかすかに持っていた不安がぬぐえてほっとした。
「良かったね」
私の肩に手を置いて香澄が言った。
「あ、おはよ」
「おはよ」
タケルは、と見てみると、まだ一人でいびきをかいていた。
「全く…」
香澄と二人でため息をついた。
子守花が咲くのは夜だ。
月の光を一定時間浴びると咲くという。
ここからは峰まで約3時間だ。
夕方出発しても十分間に合う。
それまで、またのんびりすることにした。
だから、タケルも起こさなかった。
お昼までは香澄は小説を読み、私はぼーっとした。
夕方までは香澄は小説の続きを読み、私は引き続きぼーっとした。
「タケル…」
「…」
「タケル…」
「…」
「……」
「タケル!!」
私と香澄は怒鳴った。
「うっわぁあ!!なんだ!?なんだ?」
「いつまで寝てるの!!」
「うっわぁ…夕方じゃん…」
窓から身を乗り出して、呆然とした雰囲気で夕焼けを見ながらタケルが言った。
そしてそのままの顔で振り向いたタケルに私たちは苦笑した。
「さあ、行こうか!」
タケルがごまかすように元気に手を挙げた。
「…」
「…」
「…すみません」
「じゃあ、行こ~」
「そだね」
私と香澄が先にツリーハウスから降りると、タケルが元気なく降りてきた。
「タケル。ほら、あんだけ寝て元気になったでしょ?しっかり案内してね」
私はタケルの肩をぽんと叩いた。
「ほーい…」
青空が広がっていた。
「良かった…」
私はかすかに持っていた不安がぬぐえてほっとした。
「良かったね」
私の肩に手を置いて香澄が言った。
「あ、おはよ」
「おはよ」
タケルは、と見てみると、まだ一人でいびきをかいていた。
「全く…」
香澄と二人でため息をついた。
子守花が咲くのは夜だ。
月の光を一定時間浴びると咲くという。
ここからは峰まで約3時間だ。
夕方出発しても十分間に合う。
それまで、またのんびりすることにした。
だから、タケルも起こさなかった。
お昼までは香澄は小説を読み、私はぼーっとした。
夕方までは香澄は小説の続きを読み、私は引き続きぼーっとした。
「タケル…」
「…」
「タケル…」
「…」
「……」
「タケル!!」
私と香澄は怒鳴った。
「うっわぁあ!!なんだ!?なんだ?」
「いつまで寝てるの!!」
「うっわぁ…夕方じゃん…」
窓から身を乗り出して、呆然とした雰囲気で夕焼けを見ながらタケルが言った。
そしてそのままの顔で振り向いたタケルに私たちは苦笑した。
「さあ、行こうか!」
タケルがごまかすように元気に手を挙げた。
「…」
「…」
「…すみません」
「じゃあ、行こ~」
「そだね」
私と香澄が先にツリーハウスから降りると、タケルが元気なく降りてきた。
「タケル。ほら、あんだけ寝て元気になったでしょ?しっかり案内してね」
私はタケルの肩をぽんと叩いた。
「ほーい…」