もう泣いてもいいよね
「神社…いや、祠?こんなとこに?」
華美な飾りは一切無く、その造りはかなり古く見えた。
木の表面の感じは奈良の東大寺正倉院とか法隆寺とかの、ただ木で作っただけみたいな、あんな感じに見える。
「お子守様の本当の祠」
後ろから香澄が言った。
「え?」
振り返って香澄を見た後、また祠に目を戻した。
「本当のって…」
「実家の祠もお子守様を祭っていることは祭っているけど、ここがお子守様発祥の地」
「ここが…」
「そして、この洞穴の前が子守花が咲く場所」
「え!?」
私は慌てて外に出た。
祠の前を見渡したが、それらしい植物はない。
「そっちの崖の方だ」
外で待っていたタケルが言った。
私が慌てて覗こうとすると、タケルが手を掴んだ。
「気をつけろ。おれはここで落ちたんだぞ」
「あ、ごめん…」
私はゆっくりと近づいて、覗いてみた。
足下は緩やかな斜面になり、その向こうは急な傾斜になっていた。
その緩やかな斜面には月の光に照らされて、つぼみをつけた植物があった。
「これが子守花?」
「そうよ」
いつの間にか香澄がそばに来ていた。
「これが、子守花。…まだみたいね」
確かに、まだ咲いている花は一つもなかった。
「咲くまで待ちましょ」
香澄がその場に座り込んだ。
私もその横に同じように座った。
タケルも私の右側に座り込んだ。
華美な飾りは一切無く、その造りはかなり古く見えた。
木の表面の感じは奈良の東大寺正倉院とか法隆寺とかの、ただ木で作っただけみたいな、あんな感じに見える。
「お子守様の本当の祠」
後ろから香澄が言った。
「え?」
振り返って香澄を見た後、また祠に目を戻した。
「本当のって…」
「実家の祠もお子守様を祭っていることは祭っているけど、ここがお子守様発祥の地」
「ここが…」
「そして、この洞穴の前が子守花が咲く場所」
「え!?」
私は慌てて外に出た。
祠の前を見渡したが、それらしい植物はない。
「そっちの崖の方だ」
外で待っていたタケルが言った。
私が慌てて覗こうとすると、タケルが手を掴んだ。
「気をつけろ。おれはここで落ちたんだぞ」
「あ、ごめん…」
私はゆっくりと近づいて、覗いてみた。
足下は緩やかな斜面になり、その向こうは急な傾斜になっていた。
その緩やかな斜面には月の光に照らされて、つぼみをつけた植物があった。
「これが子守花?」
「そうよ」
いつの間にか香澄がそばに来ていた。
「これが、子守花。…まだみたいね」
確かに、まだ咲いている花は一つもなかった。
「咲くまで待ちましょ」
香澄がその場に座り込んだ。
私もその横に同じように座った。
タケルも私の右側に座り込んだ。