気になる彼は同居人!?

(望月君の家とは私達仲が良くてね〜)




お母さん曰く、望月家と時雨家は仕事柄仲がよかったらしく、高校2年になって一人暮らしを始める事になった陸君の話を聞いたお母さんは…




(乃愛寂しいかと思ってつい言っちゃったのよ〜きゃあー青春っ)



て、こんなノリのお母さんの事だからそうかなってちょっと予想したけど、まさか本当に「私の子供が寂しがってるから一緒に住んであげて!家賃も浮くでしょ!」て言うなんて…




言い忘れててごめんねっ仲良くやってね、なんて言って電話は切られた。




こんな状況ありえないよ…せっかく唯に励まされた意味がまるでない。




「…重い。」




携帯を見つめながら唯とのさっきの会話を思い出していると、陸君の声で現実に引き戻される。
私の足は倒れた陸君の太ももに乗っていて…





「ごっ…ごめん!!」




はっ…恥ずかしぃ…っ




赤くなった顔を見られたくなくてパッと顔を逸らすと目に入ったのは、私の部屋とは違って整理された綺麗な部屋だった。
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