嘘つきな恋人
1回目より随分とリラックスして、お互い夢中になって身体を動かし、
何度もくちづけしながら、身体を繋げあい、
汗をかいて、
気を失うように眠りにつく。


「おやすみ。」と髪をかきあげられ、汗ばんだ額にくちづけを受ける。


私は深い眠りに落ちていきながら、

ちっとも、罪悪感は感じなかったな

恋人の事も思い出さなかったし…と考える。



もう、
昨日で私の中の恋は終わっていたんだ

私が三島さんの手を掴んだあの時に…



隣で私の身体に腕を回す男の胸に

涙をそっと流しながら頬を寄せた。
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