大人の恋､子どもの恋

｢えっ､､､と､､､どうぞ｣

ｱﾀｼは､戸惑いながら返事をした｡

気付いた時には､こ-じさんが隣に座っていた｡

他の人の自己紹介そっちのけで

ﾏｼﾝｶﾞﾝのように
話し出すこ-じさん｡


仕事がﾍﾟﾝｷ屋で
雨の日仕事が休みだから
雨の日が大好きな事｡

誕生日が5月2日だから
こ-じって名前になった事｡
話を聞いているうちに､
こ-じさんの事､
もっと知りたいと思った｡

もっと仲良くなりたいと思った｡

｢あの､､､ｱﾄﾞﾚｽ､､､｣

勇気を出して伝えようと思った言葉は､

｢亜衣ちゃんって､すっごい伝説があるだって?!｣

ただしさんの一言で
掻き消されてしまった｡

そんなただしさんの横で､

｢亜衣ちゃんは､中学の時､地元じゃ有名なﾁｰﾑに入ってて喧嘩じゃ誰にも負けた事ないんだよ!!女の子で頭任されたの初めてなんだから!!｣

自分の事のように自慢してる聡美が可愛かった｡

でも､､､
こ-じさんに
絶対引かれた-!!

一人で妄想してる
ｱﾀｼに気付いたこ-じさんが
｢なんでBlackの25代目がｿﾌﾄﾎﾞｰﾙなんてはじめたの??｣

と話題を変えてくれた｡

あれ､､､??

でも､なんでBlackの事??

なんで25代目って､､､??


頭の中がｸﾞﾁｬｸﾞﾁｬになって

口をﾊﾟｸﾊﾟｸして
考えていると

こ-じさんがお腹を抱えて笑っていた｡


｢ｺﾞﾒﾝｺﾞﾒﾝ!!意地悪するつもりはなかったんだけど亜衣ちゃん思い出してくれないから-｣

涙を流しながら

｢Black15代目タカなら思い出してくれるかな??｣

と言葉を続けた｡